稲野辺獣医師連載Vol.4|分離不安の愛犬との付き合い方について
「COVID-19」の影響で、愛犬との時間が増えた方もいる一方で、飼い主様と離れることの出来ない「分離不安」の愛犬が増えている事をご存知でしょうか?そこで今回は、分離不安について症状や対応方法をを分かりやすく解説します。
Furbo

愛犬と自宅で一緒に過ごす時間は、飼い主様、愛犬双方にとってこれ以上ない喜びです。在宅ワークや「COVID-19」の影響で、愛犬との時間は一時的に増えた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしその反面、飼い主様と離れることの出来ない「分離不安」のわんちゃんが増えている事をご存知でしょうか?

こうした分離不安は、リモートワークから今までの会社出勤へと戻った事によって留守番の時間が増えた事が原因とされています。

そこで今回は、分離不安について症状や対応方法をを分かりやすく解説します。

緊急事態宣言明けで留守番の時間が増えた今だからこそ、分離不安の悩み解消の為にぜひ参考にしてみてください。

 

 

分離不安とは?

飼い主から離れる事によって様々なストレス行動を起こしてしまう状態。

わんちゃんの飼主への精神的依存や社会化不足が原因とされていますが、厳密には明らかな原因は分かっていません。

分離不安の症状
軽度

・短時間の無駄吠え

・トイレではない所での排泄(うんちやオシッコ)

・嘔吐・下痢

・震え

重度

・7~8時間以上吠え続けてしまう

・自傷行動(手足の舐め壊し、流血する自咬行動)

・破壊的行動(目につくものを何でも壊す)

などを飼い主から離れる事で引き起こしてしまう。

 

分離不安の子への対応方法

 

1. ドッグトレーナーによるトレーニング

・クレートトレーニングによる方法

2. 獣医師による行動学的治療

・短時間の留守番から初めて少しづつ慣らしていく方法

・外出するということを気づかれないようにする方法

・帰宅時に激しいスキンシップを避けて留守時との違いをなるべく生まないようにする方法

3. 獣医師による薬物療法

・問題が重度の場合、抗不安薬を用いての治療法

分離不安の子への「Furbo」の生かし方

まず、留守時に愛犬が何をしているかをFurboで把握しましょう! 

もし、分離不安が疑われる状態であれば、カメラ越しに声かけやおやつを与えることで、症状を和らげられる可能性があります。

また、Furboで随時確認してあげることで、自傷行動や破壊的行動も未然に防げる場合がありますので、ぜひ活かしていただければと思います。

いかがでしたでしょうか?

分離不安を若いうちに対策することで、その後のペットライフが充実します。今現在、お悩みの飼い主様はぜひお早めに対策されることをお勧め致します。

  

稲野辺悠 

神奈川県出身。獣医師。夜間救急動物病院、東洋医学専門動物病院、八王子市永井動物病院院長を及び麻布ペットクリ二ック院長を経て、2023年10月に港区動物救急医療センター芝アニマルクリニック開業。Instagram及びSNSにてペットの健康情報や番組を配信中。

各SNS: lit.link/anytimevets

動物病院HP: https://shiba-animalclinic.com/

 

ファーボのInstagramも是非チェックして下さいね!@furbo_japan


シェアする