犬と猫の嘔吐について知っておくべきこと
愛犬や愛猫の嘔吐に悩まされていませんか? この記事では、犬猫の嘔吐の原因と、それぞれの対処法について詳しく解説します。
Furbo

どうしよう!リビングのドアを開けると、カーペット全体に嘔吐物の光景(そしてひどい匂い)に出迎えられました。あなたは掃除をしながら、ペットが吐いたあらゆる理由を考えます。うちの子は病気なのか? 私のしたことが原因なのか? 早く病院に連れて行くべきか……? 

この記事では、犬と猫の嘔吐について知っておくべきことをすべて解説します。大切な家族である愛犬・愛猫に必要なケアをすべて提供できるように、嘔吐したときの対処法を覚えていってくださいね。

*この記事は、認定獣医師であるマット・マグラッソン博士との共同執筆によるものです。

犬と猫の嘔吐の違い

犬と猫が平和に共存する家では、犬と猫の嘔吐の違いを知る必要があります。以下の表は、犬猫どちらが嘔吐したかを特定し、次のステップを決定するのを助けます。あくまで、これらの指標は一般化されたものであり、場合によっては、猫か犬かを判断するのが難しいこともあります。その際は落ち着いて獣医師さんに相談しましょう。

犬の嘔吐について

あなたの愛犬がなぜ吐いたのかを知ることは困難なこともあります、とりわけ嘔吐時にあなたが家にいなかった場合は判断が難しいでしょう。しかし、犬の嘔吐物の色、質感、頻度を見ることで、それを解明することができます。以下で順番に説明していきます。

犬の嘔吐物の色

犬の嘔吐物の色から、潜在的な健康問題を知ることができます。ここでは、一般的な嘔吐物の色とその可能性について説明します:

  • 透明または泡状の白い嘔吐物:胃が空っぽか、過剰な粘液がある状態
  • 黄色の嘔吐物: 胆汁が混じっている:肝臓や胆嚢に問題がある可能性があります
  • 緑色の嘔吐物: 草や異常な物質の摂取、または腸に問題あり
  • 赤または茶色の嘔吐物: 出血の兆候があるため、直ちに獣医師の診察が必要

犬の嘔吐物の質感

色だけでなく、嘔吐物の質感も根本的な原因を知る貴重な手がかりとなります。以下のサインに注意してください。

  • 液状の嘔吐物: 消化器官の炎症または水分の過剰摂取の可能性あり
  • 食べ物が硬い/部分的に消化されている: 早食いか消化不良
  • 泡や泡状: 胃酸過多で、胃が空っぽの状態か胃炎の可能性が高い

犬の嘔吐頻度

犬が嘔吐する回数も、事態の深刻さを示すことがあります。以下のシナリオを考えてみましょう。

  • 単発の場合: 健康そうに見える場合は、すぐに心配する必要はありません。様子を観察し、嘔吐が続く場合や悪化する場合は獣医に相談しましょう。
  • 時折嘔吐する: 嘔吐が散発的で、愛犬が普通に食べたり飲んだりしている場合は、深刻な状態ではないかも。しかし、基礎疾患を除外するために獣医に相談するのが賢明です。
  • 繰り返し吐く、吐き続ける:睡眠を好む、または食欲不振などの症状を伴う頻繁な嘔吐は、獣医による迅速な処置が必要です。

犬が吐いたときの対処法

  1. 犬を安心させる: 新鮮な水を与え、静かな休息空間を与えてあげましょう。嘔吐が数時間止まるまで、食事を与えないことも大切です。
  2. 状況を把握する: 色や感触を調べ、早急に動物病院での治療が必要かどうかを判断しましょう。
  3. 監視する: たとえそれが、心配するほどのことではなかったとしても、愛犬から目を離さないように。行動、食欲、排便、その他の変化や苦痛を観察しましょう。状況が悪化した場合は、獣医に報告してください。

愛犬の嘔吐が続いたり、悪化したりした場合は、直ちに獣医師の診断を仰いでください。

猫の嘔吐について

多くの猫の飼い主さんは、猫が吐く前に出す恐ろしいゲーゲーという音に慣れていますよね。猫はよく毛玉を吐き出すので、毛玉に関して気にすることはありませんが、猫の嘔吐は観察する必要があります。嘔吐物の色、質感、頻度によって、何か行動を起こすべきかどうかがわかります。

猫の嘔吐の色

猫の嘔吐物の色は、その健康状態について貴重な手がかりを与えてくれます。ここでは、一般的な猫の嘔吐物の色とその可能性について説明します。

  • 透明または泡状の白い嘔吐物: 唾液や粘液の排出、または胃が空っぽの状態。通常は問題ありません。
  • 黄色または緑色の嘔吐物: 胆汁が混じっている可能性あり。獣医師の診断を受けるべき胃腸の問題を示唆しています。
  • 赤または茶色の嘔吐物: 血液が混じっている可能性があり、様々な症状を示しています。直ちに獣医師の診察が必要です。

猫の嘔吐テクスチャ

猫の嘔吐物の質感から、根本的な原因を探ることができます。以下はその例です。

  • 液体の嘔吐: 食事の不摂生、毛玉、胃の炎症などの問題を示しています。様子を観察し、嘔吐が続いたり、気になる症状を伴う場合は獣医に相談しましょう。
  • 毛玉の嘔吐:猫の毛づくろい本能。特に長毛種の場合に起こります。
  • 部分的に消化された食べ物:早食いや胃が弱い場合に起こります。少量の食事を頻繁に与えるか、ゆっくりとした餌やり機を使用しましょう。

猫の嘔吐頻度

猫の嘔吐が非常に頻繁に起こる場合、たとえより「正常な」毛玉吐きの発生であっても、より深刻な基礎疾患がある可能性があります。猫の嘔吐の頻度はさまざまであり、貴重な情報を提供します。

  • 単独の場合: 頻度が少なく、猫が健康そうに見える場合は、直ちに心配する必要はありません。様子を観察し、続く場合や悪化する場合は獣医に相談しましょう。
  • 時折嘔吐する: 猫が普通に食べ、飲み、行動している場合は深刻ではありません。嘔吐の頻度が高くなったり、気になる症状を伴う場合は獣医に相談しましょう。
  • 繰り返し吐く、吐き続ける: 猫が普通に食べ、飲み、行動している場合は深刻ではありません。嘔吐の頻度が高くなったり、気になる症状を伴う場合は獣医に相談しましょう。

猫が嘔吐したときの対処法

  1. 安心させる:快適に休める場所を与え、嘔吐後はしばらく餌を与えないでください。
  2. 状況を把握する: 猫の吐いた物の色と質感を見て、動物病院に行く必要があるかどうかを判断します。
  3. 監視する: 猫の行動、食欲、トイレの使用状況、全体的な健康状態を観察します。

認定獣医師からのヒント: 定期的なグルーミングを猫の日課に組み込んで、毛玉防止キャットフードに切り替えることを検討してください。毛玉による嘔吐の頻度を最小限に抑える効果が見込めます。


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